新田瑛のブログ2

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完走報告(新田瑛)

今年も完走できました。ありがとうございました。
感想などいただいた方には改めて御礼申し上げます。

この記事から100首まとめてごらんいただけます。
↓         ↓         ↓

001:春     南には不可視な国があるようでときどき春が送られてきます
002:暇     平日の休暇は喉に効くらしい つい鼻歌を口ずさむから
003:公園    一人またひとり家路へ引き込まれ無へと収束しゆく公園
004:疑     疑いを持ち続ければ摩耗して芯の部分が現れてくる
005:乗     15番乗り場の列でバスを待つ 本当はどこに行きたいんだっけ
006:サイン   イチローのサインボールを手にとって人生の岐路を思い巡らす
007:決     稲妻が世界を分かち終えるまで決して瞼を閉ざさぬように
008:南北    南北に延びる線路をゆく汽車は終着すべき駅を探しに
009:菜     曖昧な関係を維持するための八宝菜が食卓に並ぶ
010:かけら   サイダーの瓶を揺すればかけらかけらきれいな骨の鳴る音がした
011:青     間違いを積み重ねれば青い汁が流れ出て脚から透き通る
012:穏     平穏に生きたいのですこころから まちはみどりの埃積もらせ
013:元気    元気ですとは言えませんけど少し笑ってみせることぐらいなら
014:接     いつも夢に出てくる人と直接は繋がらないと思うけれども
015:ガール   視覚には映るけれども人目には付かない僕のガールフレンド
016:館     書架を見上げながら歩けば図書館の一部となって過ごすひととき
017:最近    失ったものは元から無かったと思えるようになれた最近
018:京     東京は山手線の内側を意味しています地方者には
019:押     押しボタンに触れて躊躇う午前二時 人差し指はまだ生きている
020:まぐれ   きのうとはちがうまばたきするようなきまぐれおんなにほれてしまった
021:狐     気に入った色のリボンを見せるとき狐の顔になっていますよ
022:カレンダー 先月のカレンダーから液体が染み出してくるので剥がせない
023:魂     現状で良しとしましょう魂は入るところを間違えたけど
024:相撲    指相撲しようよまるで行く先を忘れかけてる天使のように
025:環     今日こそは循環バスを乗り継いでまだ見たことのない平原へ
026:丸     限られた土地の有効利用にて丸く刳り抜かれる副都心
027:そわそわ  希望から逃げ出してきた私にはそわそわできる資格などない
028:陰     照りつけるときはあなたの陰となってスルメのように干からびるまで
029:利用    これまでの絆をどうぞご自由にご利用なさって構いませんよ
030:秤     吐き出した声の重みを示すため秤に乗ってみようじゃないか
031:SF     「なに色にひかって見える?」とか何とかSFチックに声をかけてよ
032:苦     人生の苦さに喩えられるべきエスプレッソをちびちびと飲む
033:みかん   暗がりで食べるみかんのひと房は口内を経て傷口に沁みる
034:孫     わたくしは伊達正宗の伊達藩の近隣に住む安兵衛の子孫
035:金     首筋のクロムメッキが擦り減って少し地金が見えていますよ
036:正義    友人のタケナカ君は枝豆を煮詰めるくらい正義感が強い
037:奥     薄暗い廊下が果てしなく続き奥からあれが近づいてくる
038:空耳    分からないままにここまで来たけれどいつか空耳になれたらいいね
039:怠     頑強な言葉の壁に閉ざされて怠惰な夢が溜まる日常
040:レンズ   空中に数多ただようコンタクトレンズを回避しながら歩く
041:鉛     四時ごろの約五秒間電動式鉛筆削りが空回りする
042:学者    不毛なる会議帰りの道端に物理学者の落とした林檎
043:剥     悲しみが剥離するたびやわらかく濡れた心が現れてくる
044:ペット   この部屋の空気は今も揺れていてトランペットの音が聞こえる
045:群     非可換群の演算された二元にて入れ替われずに繋がっている
046:じゃんけん じゃんけんにルールなどない 平凡な日々を送っている人の勝ち
047:蒸     かれこれずっと泳いでいたのでわかりますがたぶん蒸気の中なのでしょう
048:来世    青空が輝いている来世では海月になってお会いしましょう
049:袋     いっぱいに詰まったふくろ空っぽの袋どちらが必要ですか
050:虹     かなしみをかみしめながら歩くとき夜空に描く純白の虹
051:番号    安全に生き抜くための番号を与えられてはどこへも行けぬ
052:婆     華やいだ後は小さな虫になってお転婆むすめはおうちへかえる
053:ぽかん   溜息を吐いて夜空を見上げれば月のぬけがらぽかんと落ちた
054:戯     シロップを無限広場に流し込む さあこれからが遊戯の時間
055:アメリカ  人々の見果てぬ夢を包みこみアメリカ合衆国は暮れゆく
056:枯     かつて満ちていた希望は枯渇して今は荒野をただ歩くのみ
057:台所    混迷を呈す天下の台所 いかにも熱い知事の言葉で
058:脳     君が突き付けた言葉は右手から喉を通って脳に達した
059:病     不安感という病を患った代償である自由な時間
060:漫画    捨てられた漫画雑誌の紙質のごとく劣化が止まらぬこころ
061:奴     心臓のかたちが似てるからといって取り入れるとは大した奴だ
062:ネクタイ  安心はネクタイ専用ハンガーと同じくらいの不必要さだ
063:仏     いいですよ 仏頂面の奥にある笑顔を僕は知っているから
064:ふたご   わたしにはふたごの姉はおりません 髪は肩まで伸びていません
065:骨     消えてゆくあなたを引き留めるように肩甲骨を両手でつつむ
066:雛     雛鳥の腹にいろいろ詰め込んで楊枝でとめてぐつぐつ煮込む
067:匿名    匿名で書かれた手紙 匿名の風に吹かれて名のある君へ
068:怒     木漏れ日がちらつく並木道のうえ怒りに船を浮かべて進む
069:島     半島を出よ行く先に遥か続く荒野 それでも喜びはある
070:白衣    しわしわになった白衣は脱ぎすてて左肩には飛べない鳥を
071:褪     五年前あなたがくれた押し花はもう色褪せてしまったけれど
072:コップ   グラスだかタンブラーだか知らないが俺に言わせりゃコップだ、コップ
073:弁     雄弁の使者続々と訪れて「我を愛せよ」「愛せよ」と言う
074:あとがき  あらわれるものはのこらずやっつけるたたかいのきずあとがきえない
075:微     目を閉じて微かに風が吹いている 選べなかった未来をおもう
076:スーパー  君の口癖を借りれば君のことがスーパー忘れられないのです
077:対     新聞をテレビ欄から見る人の「絶対」という言葉は軽い
078:指紋    この世界に生まれたことの証拠として指紋をひとつ置いていきます
079:第     無限にもいろいろレベルがありましてあなたの愛は第何無限?
080:夜     わらべ唄はそろそろやめてかえりなさい もうすぐ夜の部になるのです
081:シェフ   高いコック帽子のシェフに憧れた子供もやがて人に塗れて
082:弾     ピアノを弾く人を呼ぶのがピアニストならば私は何も無イスト
083:孤独    孤独なあなたと孤独なわたしが寄り添って一緒に孤独を味わいましょう
084:千     東京が世界の扉だとしても成田空港は千葉県に在り
085:訛     各地から訛りを乗せたトラックが来ては幾らかこぼして帰る
086:水たまり  人ひとり呑みこむほどの水たまりありて前進するを躊躇う
087:麗     そのむかしくすぐりあっていた場所は綺麗な穴になっていました
088:マニキュア マニキュアを塗られた爪をもつ指が細かく揺れて机をたたく
089:泡     はじめから泡で出てくる恋ならばすぐに洗ってそれでおしまい
090:恐怖    ひといきにコーヒーを飲む 襲い来る恐怖感から逃れるために
091:旅     まっすぐに上る道路を見上げれば遥か先まで続く旅です
092:烈     熾烈なる戦いののち人々はまたそれぞれの空を見上げる
093:全部    本当はガラクタだって知っている いま僕たちがほしいもの全部
094:底     プールの底で止まったままの砂時計 気づいてるけど思い出せない
095:黒     僕はもうこのまま溶けてしまうのか 黒い炎に包まれながら
096:交差    交差点は早足で渡る 「生き急ぐ人々の群れ」の一員として
097:換     わたくしの命ひとつと引換えにグラス2脚を犠牲とするか
098:腕     抱きしめてあげたいですが腕力がないのでひとまず見つめています
099:イコール  パッチリとした目 元気な笑い声 イコール君はバルタン星人
100:福     幸福を求むる事は罪と知れ しらねば鬼がおどりにくるぞ

テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル:学問・文化・芸術

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題詠blog2010を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。 新田瑛さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。 ☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。 ☆007:決 稲妻が世界を分かち終えるまで決して瞼を閉ざさぬように 013:元気...

  • 2010/09/13(月) 19:31:04 |
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